白田先生の単純所持宣言の真意 |
2008/08/05(火) 10:39
前に意見を白田先生に送ったのですが、なんと返信が来ました。想定していなかっただけにビックリしてます。しかも返信の内容が、私の書いた意見に対してだけではなく、児童ポルノ法案に係る全ての人に対してのメッセージだと受け取ることができましたので、公開しても良いですかと問い合わせた所、内容を公開してもよいとのことだったのでありがたく公開させて頂きます。(白田先生ありがとうございます!)
白田です。お手紙ありがとうございます。
> ある朝、白田秀彰が不安な夢からふと覚めてみると、人々の意識のなかで自分に対するレッテルが、「大学准教授」からとてつもなく邪悪な「ペドフィル(小児性愛者)」に変わってしまっているのに気がついた。
>
> これは単純所持問題の核心を突いておりまして、いくら社会通念上認識されうる位の高い人物でも単純所持をするだけで社会通念上考えうる最低クラスに位置するペドフィルになってしまうという非常におそろしい性質を持っています。
>
> 警察が点数稼ぎのために逮捕する相手は無職でニート、つまり社会的に認められていない、或いは社会という枠組みの中からはずれている人物を相手にすることが多いということです。理由はそのほうが手っ取り早いからだと思うわけでありますが、白田先生の場合、社会通念上認識されうる位の高い人物に相当すると思われますので警察も容易に逮捕できないはずなのです。
> さらに白田先生のあとに、山本弘先生も単純所持宣言をしております。警察も戸惑うに違いありません。
>
> これで私たちは武器を得たのではありませんか?つまり白田先生が単純所持宣言をすることにより、私たち反対派は規制推進派に
>
> 「単純所持を禁止すれば性的虐待を行っているなど到底考えられない白田先生をも逮捕されることになるがそれでいのか?」
>
> 「単純所持の禁止を罰則化したおかげで白田先生は自動的に反社会的のレッテルを貼られてしまうがそれでもいいのか」
>
> とか訴えることができる、もっと突っ込んでいいますと【ペドフィルを合法的に逮捕できる法案だ!】と主張する以外に【白田先生を合法的に逮捕できる法案だ!】と主張することができるわけですね?
>
> どっちが国民世論、政治家に説得力があるかは明白ですね。白田先生の真意はここにあるのではないでしょうか?私の考えが間違いでなければ、先生の単純所持宣言はもっと広めてもらいたいはずです。もちろんただ単に広めるのではなく上記の主張を織り交ぜてやってもらいたいはずです。
上記の引用部分、ご明察のとおりです。ようやく私の「単純所持宣言」の意図を理解してくれる人が現れたことを嬉しく思います。
おこがましくも、私はいわゆるロリータ・コンプレックスとして指弾差別されている人たちの盾になりたいと思っております。私が友情を感じ尊敬する、社会的にみてなんら批判されるところの無い穏やかな人々が、このままでは、単なる性的倒錯として語られる「ロリコン」や「ペドフィル」のレッテルを貼られて犯罪者とされてしまいかねません。
私の考えでは、若い女性への恋愛感情はなんら異常なことではなく、我ら男性の心裡に住むアニマを外界に投影する心性から生じる現象の一つであると理解しております。そもそも愛らしい異性を愛でる心性に、何らの異常性も存在しないと私は考えます。まして、我ら男性には父性本能といえるような心性が、社会的にも望ましい性質として存在するのですから、幼く弱い存在を慈しむ心をもつことは自然なはずです。
そこに存在する「愛する心」「慈しむ心」が性的な欲求と結びついているか否かは、個人の内心の問題であり、そこは本人以外の人物が介入し決定し断罪する対象ではありません。もちろん、宗教的には、ある個人の内心を「のぞましいありかた」に統制することを目的とする人たちもいるでしょう。しかし、国家権力の発動である法律は、特定の宗教的傾向に荷担すべきではありません。宗教者が説得や教導ではなく、権力や暴力を用いようとするとき、それは宗教の敗北です。
仮にロリータ・コンプレックスが心理的圧力や抑圧によって生じる病的心性であるのなら、ロリコンとされる人々を批判糾弾するべきではなく、彼らを病的心性に追い込んだ原因を批判すべきであると私は考えます。また、ロリータ・コンプレックスが先天的な嗜好に由来するものであれば、そうであることを、ある個人を批判する理由にすることは、あまりにも残酷であることになるでしょう。それは、アフリカ人種の人々を、肌の色が黒いという理由で、一般的に野蛮・攻撃的存在とみなして差別することが残酷であることと何ら変わりはありません。
同性愛その他の性的逸脱とみられるような性嗜好や性行為が、性の自己決定権や内心の自由の名のもとに容認されることが、近代自由主義哲学をもとにした法の基本的立場である以上、ロリータ・コンプレックスがそれらのいわゆる性的逸脱以上に社会的に有害であるとは私は考えられません。そもそも、第二次性徴期を経て性的成熟を迎えた年齢の人物が、性的要素を含む恋愛の対象になることは、生物学的にみて異常であるとは私には思えません。また、かつての我が国の成人年齢であった15歳過ぎの人物が、性的要素を含む恋愛の対象になることは、歴史社会学的にみても異常であるとは私には思えません。
もちろん、肉体的にも精神的にも脆弱で、自己決定能力に乏しい、児童に対して攻撃的かつ犯罪的な性行為を行うことが容認されるものではありません。それ以上に、そうした攻撃的かつ犯罪的な性行為は、いかなる年齢の人物に対しても一般的に禁じられるべきです。すでにそうした犯罪的な性行為は、各種の法によって厳しく禁じられているはずですし、現行刑法においても12歳以下の児童に対する性干渉は重い罪とされています。
山本弘氏のことは、初めて知りました。彼は統計資料を駆使して、自説を展開しているようですね。心強いことです。
今般の単純所持規制は、ロリータ・コンプレックスの傾向をもつ人を異常者・犯罪者と無根拠に断定する社会通念を利用した、言論思想(嗜好?)統制の一つの現れであり、言論思想統制のための仕組みを社会に組み込む手掛かりになるものと考えています。それゆえに私は反対しているのです。
同性愛者やその他の性的逸脱に対しては寛容である一方、ロリータ・コンプレックスに対する現在の社会の態度は、まるで中世から近世に行われた魔女狩り、天皇批判者に対する戦前の日本人たち、共産主義者に対する戦後のアメリカ人たちのようで、それらの社会の熱狂から生じた、多くのいわれなき犠牲への反省が全くされていないことを悲しみます。
お手紙ありがとうございました。
白田秀彰
http://orion.mt.tama.hosei.ac.jp/hideaki/indexj.htm
白田先生、お忙しい中すばらしい御意見を下さり、本当にありがとうございました。
さて、白田先生のこの文章を完全に理解する為には、単純所持宣言 / その他、性規制について以外に「猥褻に関するコメント」と「違法有害表現に関する覚書」を読んで頂く必要があります。そうでなければ、1つ例をあげますと、「宗教者が説得や教導ではなく、権力や暴力を用いようとするとき、それは宗教の敗北です」と仰っている意味を理解するのは難しいかと思われます。「違法有害表現に関する覚書」が少し長い内容ですけど、児童ポルノ法案だけではなく、青少年ネット規制法、或いは有害図書関連の問題にも言及する内容ですので、読んで得することあれど損することは絶対にありません。ぜひ読んでみることをオススメします。
ここで、白田先生の真意をもう一度確認しておこうと思います。単純所持宣言をしたとき、まわりの反応は
「勇気があります」「応援しています!がんばって下さい」「おかしいと言えることは大切だ」
又、中傷的なものでは
「ロリコン○○キターーーwww」「自分から宣言したら捕まるだけじゃん、なに考えてるの?」「ロリコン大国日本www」(少しうろ覚えです。想像が多少入ってます)
というものでした。(真意を始めから読み取った方も当然いらっしゃることかと思いますが、私が確認できたものではたいていこんな感じでした)かくいう私もこのブログで一度ご紹介したことがありますが、その時は「勇気があるなあ」ぐらいしか思っていませんでした。
しかし白田先生の思いは違ったのです。つまり先生は「自分を利用(生贄)にしてくれ!」と仰っているわけです。この児童ポルノ法案は与党案の「自己の性的好奇心を満たす要件」からいっても児童に興味のある人達、つまり、ペドフィル、ロリコンに対しての法案なのは疑いようもありません。そこで私達はこう主張します。
「これは明らかにペドフィル又はロリコンに対しての差別だ」「オタクを狙い撃ちしている法案だ!」
オタクと入れたのは与党案の附則と絡めたのですが、しかし残念なことにオタクやロリコンやペドフィルの世間一般の認識では(社会通念)、まだまだ社会的地位が低いとしか言いようがありません。(私の認識ではありません)
さらに今の署名活動が始まった際、規制推進派はこんなことを国会議員に主張したと聞いています。
いわく「児童ポルノ愛好家たちの署名サイトの主張に騙されないで」と。
これで規制推進派がペドフィルやロリコンを狙い撃ちしていることが確実になったわけですが、しかしいざ、反対意見を出そうとしても多くの国会議員や法務執行関係者(たとえば鳩山大臣)は、オタクやロリコンやペドフィルに偏見を持っています。その方達に
「これは明らかにロリコンに対しての差別です」「ロリコンを合法的に捕まえる法案だ!」
と訴えても説得力がないのは火をみるより明らかです。しかし准教授の肩書きを持つ白田先生なら話は違います。
そもそも白田先生はロリコン等ではなく、さらに児童ポルノを所持した経緯も、法務執行者の意見を聞いて見たい(真意は、そういう人達の盾にないたいのでということですがこれは反対意見に加える必要なし)と仰っています。
そこで、白田先生の様々なご活躍や、社会的地位をある程度説明して他の反対意見と絡ませて※1「これは明らかにロリコンに対しての差別です」と主張するかわりに
「性的搾取や、虐待等の可能性がない児童ポルノを所持(宣言)している白田先生を合法的に逮捕できる法案はおかしいとは思わないのか!」「このままでは白田先生をも犯罪者になってしまいます」「反対意見を主張するだけで反社会的行為となり、社会通念上、地位が高い白田先生をも一瞬にして犯罪者に仕立て上げることができるこの法案は言論弾圧と同じだ!」
等と児童ポルノ単純所持推進国会議員及び法務執行関係者に主張することができます。一番始めの白田先生の意見でも書きましたが、どっちが説得力があるかはお分かり頂けるかと思います。これが白田先生の真意です。
もう反対意見にこのように書いた方もいらっしゃるかもしれません。しかし更に規制推進派に意識させるためにどんどん書いていいということなので、どんどん書きましょう。
ただ、ここからは個人的な予想ですが、たぶんこれが通じない相手がいます。ダイレクトに名前をあげさせていただきますが、ユニセフ、ECPAT東京、そして公明党の松 あきら議員です。この方達はたぶん白田先生のことを主張しても、
「同じロリコンだね」
で終わるんじゃないかと思っています。あくまで個人的な予想なので参考程度にどうぞ。あと白田先生ご自身は法執行関係者は話に来いと仰っているので、それ関係に留めておいたほうがいいかもしれません。
最後に、ある程度児童ポルノ法案を理解している(たとえば個人的法益と社会的法益を理解している)反対派にこのエントリーを読んだ方で賛同する方がいればこのことを他の反対派に知らせて下さい。これを理解していないと、白田先生のせっかくの単純所持宣言も意味のないものになってしまいます。どうかよろしくお願いいたします。
※1 たとえば、「これは児童を守る法案であって、社会風紀の法案ではない」「社会風紀(社会的法益)になってしまうと保護される立場のはずの児童自身をも逮捕することになる」「単純所持は冤罪が増える」「思想弾圧、言論弾圧」等
白田です。お手紙ありがとうございます。
> ある朝、白田秀彰が不安な夢からふと覚めてみると、人々の意識のなかで自分に対するレッテルが、「大学准教授」からとてつもなく邪悪な「ペドフィル(小児性愛者)」に変わってしまっているのに気がついた。
>
> これは単純所持問題の核心を突いておりまして、いくら社会通念上認識されうる位の高い人物でも単純所持をするだけで社会通念上考えうる最低クラスに位置するペドフィルになってしまうという非常におそろしい性質を持っています。
>
> 警察が点数稼ぎのために逮捕する相手は無職でニート、つまり社会的に認められていない、或いは社会という枠組みの中からはずれている人物を相手にすることが多いということです。理由はそのほうが手っ取り早いからだと思うわけでありますが、白田先生の場合、社会通念上認識されうる位の高い人物に相当すると思われますので警察も容易に逮捕できないはずなのです。
> さらに白田先生のあとに、山本弘先生も単純所持宣言をしております。警察も戸惑うに違いありません。
>
> これで私たちは武器を得たのではありませんか?つまり白田先生が単純所持宣言をすることにより、私たち反対派は規制推進派に
>
> 「単純所持を禁止すれば性的虐待を行っているなど到底考えられない白田先生をも逮捕されることになるがそれでいのか?」
>
> 「単純所持の禁止を罰則化したおかげで白田先生は自動的に反社会的のレッテルを貼られてしまうがそれでもいいのか」
>
> とか訴えることができる、もっと突っ込んでいいますと【ペドフィルを合法的に逮捕できる法案だ!】と主張する以外に【白田先生を合法的に逮捕できる法案だ!】と主張することができるわけですね?
>
> どっちが国民世論、政治家に説得力があるかは明白ですね。白田先生の真意はここにあるのではないでしょうか?私の考えが間違いでなければ、先生の単純所持宣言はもっと広めてもらいたいはずです。もちろんただ単に広めるのではなく上記の主張を織り交ぜてやってもらいたいはずです。
上記の引用部分、ご明察のとおりです。ようやく私の「単純所持宣言」の意図を理解してくれる人が現れたことを嬉しく思います。
おこがましくも、私はいわゆるロリータ・コンプレックスとして指弾差別されている人たちの盾になりたいと思っております。私が友情を感じ尊敬する、社会的にみてなんら批判されるところの無い穏やかな人々が、このままでは、単なる性的倒錯として語られる「ロリコン」や「ペドフィル」のレッテルを貼られて犯罪者とされてしまいかねません。
私の考えでは、若い女性への恋愛感情はなんら異常なことではなく、我ら男性の心裡に住むアニマを外界に投影する心性から生じる現象の一つであると理解しております。そもそも愛らしい異性を愛でる心性に、何らの異常性も存在しないと私は考えます。まして、我ら男性には父性本能といえるような心性が、社会的にも望ましい性質として存在するのですから、幼く弱い存在を慈しむ心をもつことは自然なはずです。
そこに存在する「愛する心」「慈しむ心」が性的な欲求と結びついているか否かは、個人の内心の問題であり、そこは本人以外の人物が介入し決定し断罪する対象ではありません。もちろん、宗教的には、ある個人の内心を「のぞましいありかた」に統制することを目的とする人たちもいるでしょう。しかし、国家権力の発動である法律は、特定の宗教的傾向に荷担すべきではありません。宗教者が説得や教導ではなく、権力や暴力を用いようとするとき、それは宗教の敗北です。
仮にロリータ・コンプレックスが心理的圧力や抑圧によって生じる病的心性であるのなら、ロリコンとされる人々を批判糾弾するべきではなく、彼らを病的心性に追い込んだ原因を批判すべきであると私は考えます。また、ロリータ・コンプレックスが先天的な嗜好に由来するものであれば、そうであることを、ある個人を批判する理由にすることは、あまりにも残酷であることになるでしょう。それは、アフリカ人種の人々を、肌の色が黒いという理由で、一般的に野蛮・攻撃的存在とみなして差別することが残酷であることと何ら変わりはありません。
同性愛その他の性的逸脱とみられるような性嗜好や性行為が、性の自己決定権や内心の自由の名のもとに容認されることが、近代自由主義哲学をもとにした法の基本的立場である以上、ロリータ・コンプレックスがそれらのいわゆる性的逸脱以上に社会的に有害であるとは私は考えられません。そもそも、第二次性徴期を経て性的成熟を迎えた年齢の人物が、性的要素を含む恋愛の対象になることは、生物学的にみて異常であるとは私には思えません。また、かつての我が国の成人年齢であった15歳過ぎの人物が、性的要素を含む恋愛の対象になることは、歴史社会学的にみても異常であるとは私には思えません。
もちろん、肉体的にも精神的にも脆弱で、自己決定能力に乏しい、児童に対して攻撃的かつ犯罪的な性行為を行うことが容認されるものではありません。それ以上に、そうした攻撃的かつ犯罪的な性行為は、いかなる年齢の人物に対しても一般的に禁じられるべきです。すでにそうした犯罪的な性行為は、各種の法によって厳しく禁じられているはずですし、現行刑法においても12歳以下の児童に対する性干渉は重い罪とされています。
山本弘氏のことは、初めて知りました。彼は統計資料を駆使して、自説を展開しているようですね。心強いことです。
今般の単純所持規制は、ロリータ・コンプレックスの傾向をもつ人を異常者・犯罪者と無根拠に断定する社会通念を利用した、言論思想(嗜好?)統制の一つの現れであり、言論思想統制のための仕組みを社会に組み込む手掛かりになるものと考えています。それゆえに私は反対しているのです。
同性愛者やその他の性的逸脱に対しては寛容である一方、ロリータ・コンプレックスに対する現在の社会の態度は、まるで中世から近世に行われた魔女狩り、天皇批判者に対する戦前の日本人たち、共産主義者に対する戦後のアメリカ人たちのようで、それらの社会の熱狂から生じた、多くのいわれなき犠牲への反省が全くされていないことを悲しみます。
お手紙ありがとうございました。
白田秀彰
http://orion.mt.tama.hosei.ac.jp/hideaki/indexj.htm
白田先生、お忙しい中すばらしい御意見を下さり、本当にありがとうございました。
さて、白田先生のこの文章を完全に理解する為には、単純所持宣言 / その他、性規制について以外に「猥褻に関するコメント」と「違法有害表現に関する覚書」を読んで頂く必要があります。そうでなければ、1つ例をあげますと、「宗教者が説得や教導ではなく、権力や暴力を用いようとするとき、それは宗教の敗北です」と仰っている意味を理解するのは難しいかと思われます。「違法有害表現に関する覚書」が少し長い内容ですけど、児童ポルノ法案だけではなく、青少年ネット規制法、或いは有害図書関連の問題にも言及する内容ですので、読んで得することあれど損することは絶対にありません。ぜひ読んでみることをオススメします。
ここで、白田先生の真意をもう一度確認しておこうと思います。単純所持宣言をしたとき、まわりの反応は
「勇気があります」「応援しています!がんばって下さい」「おかしいと言えることは大切だ」
又、中傷的なものでは
「ロリコン○○キターーーwww」「自分から宣言したら捕まるだけじゃん、なに考えてるの?」「ロリコン大国日本www」(少しうろ覚えです。想像が多少入ってます)
というものでした。(真意を始めから読み取った方も当然いらっしゃることかと思いますが、私が確認できたものではたいていこんな感じでした)かくいう私もこのブログで一度ご紹介したことがありますが、その時は「勇気があるなあ」ぐらいしか思っていませんでした。
しかし白田先生の思いは違ったのです。つまり先生は「自分を利用(生贄)にしてくれ!」と仰っているわけです。この児童ポルノ法案は与党案の「自己の性的好奇心を満たす要件」からいっても児童に興味のある人達、つまり、ペドフィル、ロリコンに対しての法案なのは疑いようもありません。そこで私達はこう主張します。
「これは明らかにペドフィル又はロリコンに対しての差別だ」「オタクを狙い撃ちしている法案だ!」
オタクと入れたのは与党案の附則と絡めたのですが、しかし残念なことにオタクやロリコンやペドフィルの世間一般の認識では(社会通念)、まだまだ社会的地位が低いとしか言いようがありません。(私の認識ではありません)
さらに今の署名活動が始まった際、規制推進派はこんなことを国会議員に主張したと聞いています。
いわく「児童ポルノ愛好家たちの署名サイトの主張に騙されないで」と。
これで規制推進派がペドフィルやロリコンを狙い撃ちしていることが確実になったわけですが、しかしいざ、反対意見を出そうとしても多くの国会議員や法務執行関係者(たとえば鳩山大臣)は、オタクやロリコンやペドフィルに偏見を持っています。その方達に
「これは明らかにロリコンに対しての差別です」「ロリコンを合法的に捕まえる法案だ!」
と訴えても説得力がないのは火をみるより明らかです。しかし准教授の肩書きを持つ白田先生なら話は違います。
そもそも白田先生はロリコン等ではなく、さらに児童ポルノを所持した経緯も、法務執行者の意見を聞いて見たい(真意は、そういう人達の盾にないたいのでということですがこれは反対意見に加える必要なし)と仰っています。
そこで、白田先生の様々なご活躍や、社会的地位をある程度説明して他の反対意見と絡ませて※1「これは明らかにロリコンに対しての差別です」と主張するかわりに
「性的搾取や、虐待等の可能性がない児童ポルノを所持(宣言)している白田先生を合法的に逮捕できる法案はおかしいとは思わないのか!」「このままでは白田先生をも犯罪者になってしまいます」「反対意見を主張するだけで反社会的行為となり、社会通念上、地位が高い白田先生をも一瞬にして犯罪者に仕立て上げることができるこの法案は言論弾圧と同じだ!」
等と児童ポルノ単純所持推進国会議員及び法務執行関係者に主張することができます。一番始めの白田先生の意見でも書きましたが、どっちが説得力があるかはお分かり頂けるかと思います。これが白田先生の真意です。
もう反対意見にこのように書いた方もいらっしゃるかもしれません。しかし更に規制推進派に意識させるためにどんどん書いていいということなので、どんどん書きましょう。
ただ、ここからは個人的な予想ですが、たぶんこれが通じない相手がいます。ダイレクトに名前をあげさせていただきますが、ユニセフ、ECPAT東京、そして公明党の松 あきら議員です。この方達はたぶん白田先生のことを主張しても、
「同じロリコンだね」
で終わるんじゃないかと思っています。あくまで個人的な予想なので参考程度にどうぞ。あと白田先生ご自身は法執行関係者は話に来いと仰っているので、それ関係に留めておいたほうがいいかもしれません。
最後に、ある程度児童ポルノ法案を理解している(たとえば個人的法益と社会的法益を理解している)反対派にこのエントリーを読んだ方で賛同する方がいればこのことを他の反対派に知らせて下さい。これを理解していないと、白田先生のせっかくの単純所持宣言も意味のないものになってしまいます。どうかよろしくお願いいたします。
※1 たとえば、「これは児童を守る法案であって、社会風紀の法案ではない」「社会風紀(社会的法益)になってしまうと保護される立場のはずの児童自身をも逮捕することになる」「単純所持は冤罪が増える」「思想弾圧、言論弾圧」等
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