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とても興味深い記事がありました。

表現規制について少しだけ考えてみる(仮)
企業に危機感を持ってもらうにはどうすればいいのか?

ゲームラボ内のコラムで、DAE-HYON氏というアダルトゲームのプロデューサーさんが児ポ法や二次元規制について話されていたようで、そのインタビューの中で氏は、

「今後規制が厳しくなっても、また暖かくなる時期が必ず来る。 それまでは耐え忍んでいきたい。
 規制強化は同じようなタイトルばかりで行き詰まっているエロゲー業界を 企画面で必死にさせるいい刺激薬になるかもしれない
 規制が業界としてチャンスだと思っている筆者は、少数派ではないはずだ。」

と語ったそうです。

私は、このゲームラボのコラムを読んでいないので実際の内容は分かりません。あとで読もうと思っていますが、読んだあとと感想は違うのかもしれません。だからここから先は憶測の域を出ないので話半分で聞いてください。

まず氏の「今後規制が厳しくなっても、また暖かくなる時期が必ず来る。」という発言ですが、内容がどうとでも取れる発言で、この時点で判断するには情報が少なすぎるので先に進みましょう。

次に氏は「規制強化は同じようなタイトルばかりで行き詰まっているエロゲー業界を 企画面で必死にさせるいい刺激薬になるかもしれない」と述べています。ここまでを読んで氏が仰りたいことが分かりましたね。つまり「また暖かくなる時期が必ず来る理由として規制強化で必死になったエロゲーメーカーが質の高い作品を世に送り出すことが可能になる為」を理由として挙げられているわけです。

じゃあ本当にそんなことが可能なのかということですが、氏が次に挙げる理由を軸として考えている場合、可能になるのかもしれません。それは、

今の業界の衰退は作品の供給過多によるものである。

というものです。

今ある問題として作品を作る(世に出す)敷居が低いことが理由のひとつとして挙げられます。敷居が低ければ量より質で勝負するメーカーよりも質より量で勝負するメーカーが出てきます。ただこれで業界の新規のユーザーまで一緒に増えてくれればなにも問題はないわけですが、現実はそう甘くはありません。或いはユーザーを増やす努力をしていないメーカーも存在することでしょう。その結果どうなるのかというと、「供給が需要を上回る」状態になります。

こうなってきますと、限りある需要者の奪い合いに発展していきます。そしてその結果「量より質」よりも「質より量」のほうが有利になってきます。

「量より質」というのは立派な精神だとは思います。ですが、質(作品)を追求(製作)している期間中は基本的に利益が発生しません。その間「質より量」を追求しているメーカーは利益が発生していることになります。【補足】(基本的に利益が発生しないというのは新作の利益が発生しないということです。旧作があればちゃんと利益は発生しています。厳密には作品以外の利益もあったりするのだけれど、本趣旨にあまり関係がないので、ここでは省きます。)

需要者が有限なので量より質のメーカーは焦ります。そして、「もし売れなかったらどうしよう」ということを考えます。そしてある程度老舗で大きなメーカーは「保険」を求めます。小さなメーカーは体力がないので博打を打ちます。(博打と言うと失礼かもしれませんが)

大きなメーカーは保険として質より量の作品を制作します。(もちろんこれは保険の一例です)小さなメーカーは、売れれば「量より質」を追求し、売れなければ「質より量」を考え始めます(もちろんその前に倒産してしまう可能性あり)

その結果、市場が「質より量」を加速させてしまうことになり、同じようなタイトルの乱立が起こってしまい、業界の衰退に繋がることになります。

これでDAE-HYON氏の本音は分かりましたね?

つまり規制によって敷居を高くすることで「質より量」の作品の乱立を防ぎ、「量より質」の作品を世に送り出すことで、業界の危機を防ごうということなんです。

またこうすることにより、限りある需要者の利益を嫌な言い方ですがある程度確保することができます。敷居を高くすれば新規メーカーが軽い気持ちで参入することもできなくなるでしょうから。

あとこれはたぶんですが、氏が想定している業界の範囲はエロゲー業界に留まらず、同人業界も含まれていると思います。

エロゲー業界の企業が「質より量」向きの作品を作るのは別にエロゲー業界じゃなくても良いのです。エロゲー業界より敷居が更に低い同人業界を選択すればいいのです。同人業界の規模が以前より見違えるほど大きくなった今の状態はエロゲー業界にとっての脅威となっています。倫理基準も基本的に存在しない同人業界はエロゲー業界で日の目を見ない企業にとっては名声を挙げるチャンスであり、また利益を確保する重要な場所でもあります。

氏がたぶん問題にしているのはここで、エロゲー業界が同人業界に参入することにより、作品の質がエロゲー業界とそう変わらなくなり、差が出るのはソフトの値段の違いだけだということになってしまい、結果的にエロゲー業界のブランドの価値が下がってしまうことになるのが原因だと思っているのだと思います。で、需要者は同じクオリティなら値段の安いほうを選ぶに決まってますから、あとは同じように業界の衰退を招くことになっているということです。


でもね。私は氏の考えてることは間違っているとは全面的には言えないけれど、やっぱり間違っているんじゃないかと思うのですよ。

たぶんね、エロゲー業界が衰退しているのはそこじゃない。エロを作り出すことができないのが問題なんじゃないかと思っています。

簡単に言うと「萌え」ゲームが乱立しているのが問題なんじゃないかと。いや萌えでもいいんです。でも「エロ」がない。エロがなければね、一般ゲームをやっているのと変わらないんです。

メディアミックスも原因のひとつなんじゃないかと思っていたりするんです。別に悪くないんだけど、予め想定して作っているとどうしても表現を抑えがちになってしまいます。

今の購入者っていうのはおそらくあらゆる一般メディアの購入者がかなりの数を占めているんだと思っています。エロゲーだけの購入者ってあまりいないんですよね。それはやはりメーカーが方針転換を図ったのか、若しくは中の人が昔と違うのか。

もしこれが原因だったとしたらもうお分かりかと思いますが、規制の強化をしたところで意味がないんです。むしろ業界は縮小の一途を辿ります。

DAE-HYON氏が誰だか分かりませんけど、もう少し現状を把握したほうがいいんじゃないかなーと軽く思ったりします。まあ一人で言ってる分には別にいいんですけどね。規制推進派に賛同していれば別ですが・・・

売れない原因はもっと突き詰めると色々説明することができるんですけど、今日はこの辺にしておきます。説明するの大変なので(笑)

最後に、

鳥山氏の行った「リバーススープレックス作戦」とは?

>少なくとも創作物所持禁止の動きがあるということは、ユーザーに伝えるべきだと思います。
それが、売る側の責任ではないでしょうか?。
話しは単なる出版規制ではないんですから……。

水無月氏に限らず色々な方から度々出てくる売る側の責任という言葉ですが、これはね、少し注意したほうがいいです。

というのも売る側の責任というのは「自らの作品を守る為」にあるのではなく「自らの作品を世に送り出すリスクの責任をとる為」にあるからです。だから自主規制団体があるのですよ。そこで事前に審査した作品を世に送り出すことが「売る側が責任を取っている事」になるんです。

だからただ単に「売る側が責任を取れ」と言及しても「ちゃんと審査してるよ」ってことになり、或いは「このような作品を世に送り出したことに対して責任を取ります」と言って、回収したり新たな自主規制団体を作ったりしてしまう流れになります。

そこで「ちゃんと審査を通しているのになんで非難を受けなければならないんだ」っていう流れになってくれると嬉しいのですけど、現実はみんなそうじゃないからねぇ。ってことでまあ発言には気をつけてねということで。


そうそう、同人業界に規制の危機を訴えることは決して無駄ではないと思います。効果があるかと言われるとなんともアレなんですけど、やらないよりマシかなと。なんてったって同人業界はモロに影響うけますからね。パロディという意味で。


(私が語ったエロゲー業界のことなんですけど、全ての企業がこれにあてはまるということではないですからね。全てこの通りに動いている。俺の言うことに間違いはないとか断定するのは社会学のみなさんだけでおなかいっぱいです。実際には個々の人間の意志が働きますのでそんな簡単に型には当てはまりません。エラい人にはそれが分からんのですw)
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コメント

私は非国民

http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/050d9e7f3de077b0df665e28914ca48d
この話を聞いて真っ先に思い出したのが、他のBlogですがこのページです。「街宣右翼」を「日本ユニセフ」「ECPAT」「マスコミ」に置き換えるとピッタリ来ると思います。日本社会の病理の深さを思い知ります。
創作物の単純所持禁止なんてどうやってやるつもりなんでしょうか。議員に手紙を送ったりしてきましたが、「国の息のかかった善意の第三者」に私の住所を通報させて警察に踏み込ませるつもりなんでしょうか。今の日本政府なら何をやっても不思議は無いと思います。そこまで信頼感は地に堕ちています。
2009/04/09(木) 07:11 湯偽不 URL [編集]

湯偽不さん コメントありがとうございます。

読ませて頂きました。

そうですね。たぶん単純所持の禁止をどうやってやろうかなんて考えてる議員はいないんじゃないですかね。

児童ポルノ法案のなにが問題かというと、国会議員がなにも考えずに法案を通していることなんですね。だから奥村弁護士の仰るとおりに誰に聞いても盥回しされて結局知っている議員は誰もいないということになります。

そしてそのような法案は誰かに悪用されるんです。

だから正確には国の陰謀ではなくて、規制推進派や警察の陰謀ですね(苦笑)

ほんとに困った国ですねここは。
2009/04/10(金) 03:25 mudan URL [編集]

すごくタメになったよ。

また来るよ。
2010/02/25(木) 09:30 通りすがり URL [編集]







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mudan

Author:mudan
元販売業のはず。なんの知識もなかったはずだが、なぜか店長をまかされるにまで至る。

とある事情があって業界から引退したはずだったが、本業とは別にその後もこっそりと知人の事業に関わったりしているようだ。

最近は冷却期間をおいたこともあって、また業界に返り咲こうと画策している。

野球が好き。

座右の銘は ”思い立ったが吉日”


どうも個人的なサイトではなくなってきたような気がするので、責任感を持たせる為にプロフィールを今までよりも少しだけ情報公開してみました。

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