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本題に入る前に、いつもお世話になっている通ほりすがりさんからの情報です。

昨日ご紹介したイギリスにおける漫画規制の動向なんですがこの中で児童ポルノのあらゆる手段に対して規制の網をかけようとしている法案に賛成しているNSPCC(英国児童愛護会)の創立者Benjamin Waugh氏は矯風会と同じプロテスタントの一員だったようです。

Benjamin Waugh Wikipedia
(通ほりすがりさんからの情報です。通ほりすがりさん、情報提供ありがとうございました)

通ほりすがりさんの情報はここまでだったのですが、頭の出来があまり良くない私はリンクして下さったページを見ても、どのあたりがプロテスタントか分からず、このへんこのへんを呼んでやっと理解ができました。通ほりすがりさんごめんなさい。

しかし規制、規制と騒いでいるのはいつもプロテスタントの人達ですね。天皇制を否定するのもプロテスタントの人達ですが・・・

ということで本題です。


創作物は理論で性的虐待は実践か?
「反社会的エロ妄想」と表現の自由

当ブログでこれまたいつもお世話になっているCivillibertiesさんがどう見ても釣りのような気がするブログにつっこみをいれていらっしゃいましたので私からもひとつ。

この釣りのブログ主に限らずですけど、わいせつ表現は表現の自由に守られているという某人権団体や新聞社の嘘を鵜呑みにしていらっしゃる方々がはてなブックマークにもたくさんいらっしゃるようですね。

表現の自由は「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」と定められているわけなんですけど、日本には刑法174条、刑法175条という法があって、これはわいせつは表現の自由には含まれないよということを法律で定めているのです。

C.表現の自由

刑法

文化調査船「ガラクタ号」 プログ版
「猥褻(わいせつ)表現」は反社会的で有害なのか?

刑法第174条(公然わいせつ) 公然とわいせつな行為をした者は、6ヶ月以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。

刑法第175条(わいせつ物頒布) わいせつな文書、図画その他の物を頒布し、販売し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役又は250万円以下の罰金若しくは科料に処する。販売の目的でこれらの物を所持した者も、同様とする。

だったらレイプレイのようなソフトも摘発するべきだろ!っていう意見は当然でてくるものかと思いますが、実際は摘発されていませんよね?これはなぜかというと刑法175条に該当されないように製作者が自主規制を施しているからなんです。

自主規制を施して刑法175条を回避しているということは、これはつまり表現の自由のおかげで流通ができているわけではないんですね。「わいせつ性を回避」しているから流通ができているんです。だから批判する方も援護する方も「表現の自由論争」ではなく「わいせつ論争」を繰り広げなければならないのです。(と言いつつも私自身も表現の自由論争に加わってたのは内緒)

だからよくマスコミや人権団体が野放しとか言ってるのは正確には間違いということになりますので、その当たりよく覚えておいて下さいね。

ということで短いですけど説明終わります。

最後に松文館の判決を引用しておきます。

控訴審判決文

第1 刑法175条が憲法21条、31条に違反するとの主張
  1 刑法175条の保護法益に関する主張について
 所論は、原判決は、刑法175条の保護法益について、「性的秩序を守り、最小限度の性道徳を維持すること」としたいわゆるチャタレー事件に関する最高裁判所判決(昭和32年3月13日大法廷判決)及び「性生活に関する秩序及び健全な風俗の維持」としたいわゆる悪徳の栄え事件に関する最高裁判所判決(昭和44年10月15日大法廷判決)を引用し、これらの判決と同様に解しているが、同条の保護法益をこのように解することは、国が特定の価値判断や道徳観念を保護し強制するものであり、法と道徳の分離という近代法の大原則に反するばかりか、憲法19条の思想良心の自由に反するものであり、刑法175条には現行憲法下において合理的な立法目的として承認されうる保護法益が存在しないから、同条は憲法21条に違反し無効であるというのである。
 当裁判所も、刑法175条の保護法益については、前記最高裁判所判決と同様に解するものである。同条は、このような法益を保護するために、わいせつな文書等の頒布、販売等に限って処罰の対象としているのであって、もとより、国家が個々の国民に対して特定の価値判断や道徳観念を強制し、その内心の活動を侵害するようなものではなく、思想良心の自由を保障する憲法19条に違反するものでないことは明らかである。したがって、刑法175条に合理的な立法目的として承認されうる保護法益が存在しないことを理由に、同条が憲法21条に違反して無効であるとの所論は採り得ない。
 なお、所論は、原判決が、「「サイバー犯罪に関する条約」の締結批准に向けた法整備のための諮問を受けた法制審議会において、刑法175条の処罰範囲を電気通信の送信によるわいせつな電磁的記録のその他の記録の頒布等といったいわゆるサイバーポルノに拡張するための改正が、全会一致で採択されたことは、我が国の法律専門家の間で、わいせつ物の頒布等を処罰する必要性のみのならず、その処罰範囲をサイバーポルノにまで拡張する必要性についてもコンセンサスが得られていることを示している。平成14年までのわいせつ物頒布等被疑事件の検挙人数、平成10年までのわいせつ物頒布等の罪で公判請求されて有罪判決を受けた人数、略式命令を受けた人数はそれぞれ相当数に上っているが、このような刑法175条の運用については、一般国民から特に不当とみられることもなく、むしろ当然のこととして受け入れられていることは公知の事実であり、法律専門家はもとより、一般国民の間においても、性的秩序や最小限度の性道徳、健全な性風俗は維持するべきものであり、その脅威となるべきわいせつ物の頒布等は取り締まるべきである旨の社会的合意が確固として存在している」と判示している点を批判し、上記法制審議会の答申についは、「頒布」概念を拡張しようとするものであって「わいせつ」概念を拡張しようとしたものではないから、刑法175条の合憲性を支える根拠とはならず、後段の指摘も、摘発の適否について議論が活発になされていなかったのは、同条による規制について国民が特に関心を払っていなかったからにすぎないなどと主張する。
 しかし、法制審議会における刑法175条改正に関する答申は、現行の同条によるわいせつ物頒布等の処罰には憲法上何ら問題のないことを前提とした上で、インターネットの普及に伴って新たに出現した行為類型に対処するため、電気通信の送信によるわいせつな電磁的記録その他の記録の頒布を可罰的な行為類型として追加しようとするものである。このような動きに加え、原判決の説示するような刑法175条の運用状況からみると、刑法175条に関して、原判決指摘のとおりの社会的な合意が存在していることは明らかである。

中略

第3 本件漫画本が刑法175条のわいせつ物に該当しないとの主張
 1 わいせつの意義、具体的判断基準・方法についての主張について
 当裁判所は、原判決と同様、刑法175条のわいせつな文書、図画の意義については、「いたずらに性欲を興奮又は刺激せしめ、かつ、普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反するものをいう」とする前記大法廷判決等の判例に従い、その具体的な判断にあたっては、最高裁判所が、いわゆる四畳半襖の下張事件判決(昭和55年11月28日第2小法廷判決)において示したとおり、「当該文書の性に関する露骨出詳細な描写叙述の過程とその手法、描写叙述の文書全体に占める比重、文書に表現された思想等と描写叙述との関連性、文書の構成や展開、さらには芸術性・思想性等による性的刺激の緩和の程度、これらの観点から該文書を全体としてみたときに、主として、読者の好色的興味に訴えるものと認められるか否かなどの諸点を検討することが必要であり、これらの事情を総合し、その時代の健全な社会通念に照らして、それが『徒らに性欲を興奮又は刺激せしめ、かつ、普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反するもの』といえるか否かを決すべきである。」と解するものである。そして、この判断基準・方法は、文書だけでなく、本件のような漫画本を含め図画にも妥当する(なお、写真誌のわいせつ性の判断基準・方法について、上記四畳半襖の下張事件判決の示した判断基準・方法を踏襲した前記昭和58年3月8日第3小法廷判決参照。)。
 これに対し、所論は、わいせつに該当するかどうかは社会通念によって判断されるものであり、最高裁判所は、前記チャタレー事件判決において、社会通念とは「個々人の意識の集合又はその平均値ではなく、これを超えた集団意識」であり、規範的な概念であると判示しているが、このことから裁判所が社会通念を考えるにあたっては社会状況などを考慮することが否定されるものではないとした上、わいせつの判断基準・方法として、社会通念を規範的概念ではなく事実の問題として捉えることを前提とし、・現在の社会通念に照らし、現実に性器又は性行為を見るのと同程度に強く性欲を刺激又は興奮させるような露骨、詳細で生々しい態様で性器又は性行為が表現されていること、・その表現物を全体として観察し、性的に普通の成人を基準として、性を興味本位に捉えて専ら読者の性欲の刺激に向けられたものであると認められることが必要であると主張する。
 確かに、当該文書、図画等がわいせつ物に該当するか否かについて、裁判所がその時代の健全な社会通念にしたがって判断するに際し、社会状況の変化などを考慮することが否定されるものではない。しかし、前記大法廷判決の示したわいせつの定義自体を変更する必要は認められないし、社会通念を、所論が主張するように規範的な概念ではなく事実の問題として捉え、本件漫画本のわいせつ性を判断するのも相当でない。
(強調引用者)

【関連サイト】

coming into leaf
メイプルソープ写真集とわいせつ

老人党リアルグループ「護憲+」ブログ
憲法21条(表現の自由)と刑法175条(わいせつ罪)
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コメント

アメリカでは、表現の自由によって「保護されない言論」の領域は、ますます狭まってきているらしいですね。「多様な価値観の共存」こそが、やはり自由主義社会の精髄であると。

qir.kyushu-u.ac.jp/dspace/bitstream/2324/11004/1/KJ00004858554.pd

毎日の記者のブログにも来ました。「気持ち悪いものは出て行け」という排他的な本音が喉元まで出掛かっていることが行間から滲んできて、眩暈がしそうなほど気持ち悪い。

なぜかこういう類の人が「リベラル」と世間ではみなされているのが、結構、迷惑。

blog.goo.ne.jp/k-uzuka/e/f63fd138e2cb451c4cde6159376114cc

2009/05/17(日) 06:33 Civilliberties URL [編集]

でもねえ。個人的にはわいせつなるものも本当は表現の自由で守るべきだと考えるわけですよ。わいせつ物の定義をまっとうに受けとるとほとんどのポルノグラフティがやばいわけですから。表現の自由というのは本質的には有り様の自由なのではないかと。まあ日本では最高裁が保護しないと言ってる以上、どうしようもないんですけどね。
2009/05/23(土) 13:58 URL [編集]

Civillibertiesさん 情報ありがとうございます

せっかく頂いた情報だったのに載せるタイミングを逸してしまって誠に申し訳ないです。今は他の方々が取り上げて下さっていますのでおまかせすることに致します。

>なぜかこういう類の人が「リベラル」と世間ではみなされているのが、結構、迷惑。

Civillibertiesさんのコメントに笑いました。いやーパロディって大事ですよね(笑)

アメリカとの違いは文化の違いと言えばそれまでなんですけど個人的にはそこで妥協したくないですよね。

Civillibertiesさんから教えて頂いたヘイトスピーチと「表現」の境界は色々重要なことが書かれていますね。更に理解を深めるために腰を据えて読ませて頂きます。ありがとうございました。
2009/05/24(日) 04:17 mudan URL [編集]

2009/05/23(土) 13:58さん コメントありがとうございます。

仰るとおりだと思います。なにより規制している意味が分かりませんからね。というか明治時代にできた法案をそのまま引きずっているようですからね。そろそろ改正してもいいと思うのですけど。あとモザイクをかけてる理由も分かりません。ホントに。ちなみに法的には性的自由を損なうからという理由らしいです。
2009/05/24(日) 04:24 mudan URL [編集]







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mudan

Author:mudan
元販売業のはず。なんの知識もなかったはずだが、なぜか店長をまかされるにまで至る。

とある事情があって業界から引退したはずだったが、本業とは別にその後もこっそりと知人の事業に関わったりしているようだ。

最近は冷却期間をおいたこともあって、また業界に返り咲こうと画策している。

野球が好き。

座右の銘は ”思い立ったが吉日”


どうも個人的なサイトではなくなってきたような気がするので、責任感を持たせる為にプロフィールを今までよりも少しだけ情報公開してみました。

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